リテーナーしてるのに後戻りするのはなぜ?再矯正の必要性も解説
歯科矯正後、リテーナーしているのに後戻りする原因は、装着時間不足にあるのがほとんどです。矯正治療直後は、リテーナーの装着時間をしっかり確保する人が多いですが、徐々にその意識が薄れ、後戻りも発生しやすくなってしまいます。
本記事を読めば、後戻りの原因や再矯正についても判断できるようになります。「後戻りしはじめているかも」という不安がある人はぜひ参考にしてください。
- 歯科矯正後に後戻りする確率はほぼ100%
- リテーナーしてるのに後戻りすることはある?
- 10年経っても後戻りのリスクはある
- これから矯正するなら保定期間の通院もチェック!
- 矯正後の後戻りは注意で防げる!
- ①リテーナーの装着不足
- ②頬杖や横向き寝など外からの力の作用
- ③口腔内の力:舌の力や噛む力
- 再矯正の判断基準と費用の目安
- 再矯正の判断基準
- 後戻りしたら費用はいくらかかる?
- 再矯正するなら今度こそ最後にしたい!
- 再矯正の方法とメリット・デメリット
- ダイレクトボンディング:費用目安 1歯あたり3万〜5万円程度
- ラミネートベニア:費用目安 1歯あたり5万〜15万円程度
- セラミック矯正:費用目安 1歯あたり8万〜15万円程度
- ワイヤー矯正:費用目安 30万円〜
- マウスピース矯正:費用目安 10万円〜
- 後戻りから再矯正した例
- 矯正後はリテーナーを装着して後戻りを予防しよう
矯正治療終了後、リテーナー(保定装置)を装着しないとほぼ100%後戻りが生じます。
どのくらい後戻りが起こるかは症例によって異なり個人差が大きいですが、矯正後の後戻りは避けられません。
後戻りは矯正方法(ワイヤー矯 正、マウスピース矯正など)にかかわらず起こります。歯の移動量が多い場合は特に、後戻りが起きやすくなります。
リテーナーしてるのに後戻りすることはある?
矯正後、歯科医師の指示通りにリテーナーを装着すれば、後戻りのリスクは下げられます。
もしもリテーナーをしているのに後戻りをしてしまったのだとしたら、装着時間に問題がある可能性があります。
リテーナーは矯正期間と同じ期間、装着しなければいけません。たとえば、矯正期間に2年かかったとすれば、リテーナー装着期間も2年必要です。
装着時間は最初は1日20時間以上、その後は歯並び の状態を見て歯科医師が判断し、徐々に装着時間を短くしていきます。
保定期間中にも関わらず自己判断で日中外している時間が多かったり、就寝時に装着するのを怠ったりしてしまうと、後戻りの原因に。
このような後戻りの原因やリテーナーの装着時間については、後ほど改めて詳しく解説します。
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10年経っても後戻りのリスクはある
リテーナーはできる限り装着することをおすすめします。保定期間を過ぎても、就寝時は装着し続けるのが理想的です。
なぜなら加齢や舌の癖などの口腔習癖、噛む力などによって、歯は一生動き続けるからです。
こちらの論文では、固定式(着脱不可)のリテーナーをつけていても、後戻りの約半分は保定開始後の最初の2年間に発生し、保定後10年経っても後戻りのリスクがあることが示されています。
つまり取り外しができないリテーナーをつけていても、後戻りが発生することはあるのです。そのため着脱可能なリテーナーを使用している人は特に、装着時間をしっかり確保できるように注意しましょう。
【参考文献】
Stability of orthodontic treatment outcome: Follow-up until 10 years postretention
これから矯正するなら保定期間の通院もチェック!
矯正のゴールは矯正期間が終わることだけではなく、保定期間までを指します。
リテーナーの調整にも通院がいる場合が多いので、矯正を始める前に確認し計画を立てましょう。
コチラのマウスピース矯正では、初回の無料診断のみの来院で矯正ができます。矯正期間中だけでなくリテーナーの注文まで来院ナシ※で出来ます。
※歯並びの状態によっては複数回の通院が必要
リテーナーは矯正中の最終ステップのマウスピースをそのまま使えます。