歯列矯正が早く終わる人の特徴は?期間を短縮する3つの方法

「歯列矯正が早く終わる人」として代表的なのが、成長期の子供です。
ただ、大人になってからでも条件に当てはまったり、方法を変えたりすれば矯正を早く終わらせることは可能です。
本記事では一般的に1~3年程度かかる歯列矯正期間を短縮する方法や、長引かせないコツを解説。
矯正を早く終わらせるには特別な処置が必要なケースもありますが、一般的な矯正方法で、追加費用なしでできるだけ短く完了させることもできます。
実際に予定よりも早く終わった人の症例写真も紹介するので、矯正をできるだけ早く終わらせたい方、自分の歯並びは早く終わらせられそうか知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。


目次
- 歯列矯正が早く終わる人とその理由
- 成長期の子供:顎の骨がまだ柔らかいため
- 軽度の不正咬合:移動本数や距離が少なく済むため
- 歯が動きやすい人の3つの特徴
- ①新陳代謝が活発な人
- ②舌や口周りの悪習癖がない人
- ③歯科医師の指示が守れる人
- 1ヶ月の歯列矯正で歯はどれくらい動く?
- 歯列矯正の治療期間の目安は方法によって異なる
- 歯列矯正で歯が動きにくくなる4つの原因
- ①噛む力が強い
- ②舌や口周りの悪習癖がある
- ③アンキローシス
- ④歯科医師の知識・技術不足
- 歯列矯正期間を早く終わらせる3つの方法
- ①外科的施術を組み合わせる
- ②治療期間短縮につながる装置を用いる
- ③歯を削って見た目を整える:セラミック矯正
- 歯列矯正期間を長引かせない3つのコツ
- ①予約通りに通院する
- ②装着時間を守る
- ③虫歯にならないよう注意する
- 歯列矯正期間を早く終わらせる方法の注意点4つ
- ①歯の寿命が短くなるリスクがある
- ②外科的処置による負担・リスクがある
- ③治療費が高額になる
- ④対応しているクリニックが少ない
- 早く終わらせたい方に選ばれている歯列矯正
※最短2ヶ月とは、2020/1~2023/7 Basicプランの実績値(保定期間除く)
歯列矯正が早く終わる人とその理由

以下のような人は、歯列矯正が比較的早く終わる傾向にあります。
成長期の子供
軽度の不正咬合
成長期の子供:顎の骨がまだ柔らかいため
成長期の子供は、顎の骨がまだ柔らかいです。
そのため子供の歯列矯正(小児矯正)では、歯列を広げるなど、あごの柔らかさを生かした治療を行うことがあります。
ただし早い年齢であればあるほど、早く矯正が終わるとは限りません。
軽度の歯並びの乱れの場合、歯列の拡大によって歯がきれいに並ぶ可能性はありますが、歯列の拡大のみでは治療が完了せず、本格的な矯正治療が必要になるケースもあるからです。
一方、顎の成長期にある子供の頃から矯正をはじめることで、歯並びの乱れの根本原因(口まわりの悪習慣など)を解消したり、抜歯を避けられたりする可能性があります。
そのため子供の歯並びが気になる場合は、早めに歯科クリニックに相談するのがおすすめです。
軽度の不正咬合:移動本数や距離が少なく済むため
1歯だけ歯列からはみ出して生えている歯やすきっ歯など、奥歯の噛み合わせに問題が無い軽度の不正咬合は、歯列矯正が早く終わる傾向にあります。
軽度の不正咬合の場合、歯を動かす本数や動かす距離が少なくて済み、部分矯正が適応になることが多いです。
部分矯正は、歯並びを治したい部分だけ動かす矯正方法で、歯並び全体を動かす全体矯正よりも治療期間が短くて済みます。
以下は部分矯正で矯正期間が3ヶ月で終わった例です。

総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※保険適用外の自由診療です。効果や感じ方には個人差があります。マウスピース橋正(Oh my teeth含む)の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを矯正期間と同期間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、半永久的に就寝時の着用推奨。

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歯が動きやすい人の3つの特徴

以下のような人は、歯が動きやすい傾向にあります。
①新陳代謝が活発な人
歯列矯正は歯周組織の代謝を利用します。
歯に力が加わると、歯の根を覆う歯根膜に力が伝わります。
具体的には以下のようなプロセスで、歯は少しずつ移動していきます。
歯が動く方向に骨を溶かす細胞ができる
歯が動く方向の反対側に骨を作る細胞ができる
歯根膜が一定の厚みをキープする
上記のような歯周組織の代謝が活発な人は、歯列矯正で歯が動きやすいと考えられます。

②舌や口周りの悪習癖がない人
舌や口周りの悪習癖がない人は歯が動きやすいので、治療期間が延びることなくスムーズに進む可能性があります。
なぜなら、唇を噛む・頬杖をつく・舌で前歯を押すといった癖は、歯を動かすのに十分な力を加えてしまい、矯正治療の妨げとなってしまうからです。
③歯科医師の指示が守れる人
担当歯科医師の指示を守れる人は、スムーズに治療を進められます。
矯正方法やお口の中の状態によって異なりますが、矯正中は通院頻度・装着時間・食べてはいけないものなど、気をつける点がいくつもあります。
これらを守らないとトラブルを招いたり、治療期間が延びたりする可能性が。
歯を早く動かすには、患者側の努力も必要です。
特に矯正に慣れてきた頃は指示を忘れてしまいがちなので、注意しましょう。

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1ヶ月の歯列矯正で歯はどれくらい動く?

年齢や歯を支えている骨の状態によって個人差はありますが、歯列矯正では1ヶ月で0.3~0.5mm程度歯を動かせます。
少ないように感じる方もいるかもしれませんが、強い力をかけすぎると、歯の根っこが短くなったり、強い痛みをともなったりする可能性があります。
また、全ての歯を一気に動かせるのではなく、症例によって奥歯から1歯ずつ動かすこともあります。
そのため、目に見える効果が現れるまでは半年以上かかることも。
歯列矯正は長い目で見たうえで、適切な治療方法の選択をすることが大切です。

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歯列矯正の治療期間の目安は方法によって異なる
治療期間は矯正方法や治す範囲によって異なりますが、目安は1~3年程度です。
ここでは、一般的に行われているワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療期間の目安を紹介します。
全体矯正 | 部分矯正 | |
---|---|---|
表側矯正 | 1~3年程度 | 2ヶ月~1年程度 |
裏側矯正 | 2~3年程度 | 5ヶ月~1年程度 |
ハーフリンガル矯正 | 2~3年程度 | 5ヶ月~1年程度 |
マウスピース矯正 | 1~3年程度 | 2ヶ月~1年程度 |
このように、奥歯を含めた歯列全体を動かす全体矯正の場合、歯列を部分的に動かす部分矯正よりは矯正期間が長いです。
また矯正方法に注目すると、裏側矯正やハーフリンガル矯正は矯正期間が比較的長いことがわかります。
このような矯正方法や範囲別の矯正期間の目安を把握しておくと、早く矯正を終えたい場合の参考になるでしょう。
ただし、適切な矯正方法や矯正範囲は歯並びの状態を診て歯科医師が判断するもの。
希望の矯正方法では治療できない場合もあります。
まずは歯科クリニックで現在の歯並びの状態を診てもらうことが大切です。

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歯列矯正で歯が動きにくくなる4つの原因

歯が動きやすい人がいる一方で、歯が動きにくい人もいます。
歯が動きにくくなる原因は、以下の通りです。
①噛む力が強い
噛む力が強いと、歯が動きにくくなります。
なぜなら、歯列矯正は歯を左右に動かすことがあり、噛む力によって垂直方向に力が加わると矯正力が相殺されてしまうからです。
そのため、矯正期間が長くなる可能性があります。
②舌や口周りの悪習癖がある
歯が動きやすい人の3つの特徴で紹介した通り、唇を噛む・頬杖をつく・舌で前歯を押すといった癖は、矯正治療の妨げとなります。
また、このような癖がある方は、矯正後に後戻りしやすい傾向があります。
悪習癖があると気づいたときは、その行為を行わないように心がけ、難しい場合はクリニックでMFT(口腔筋機能療法)*を受けられるか相談してみましょう。
*MFT(口腔筋機能療法)とは、舌・唇・頬といったお口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングのことです。
③アンキローシス
アンキローシスとは、歯の根っこと歯を支えている骨に間にある「歯根膜」がなく、歯の根っこが骨と結合している状態のことです。
歯根膜がないため、歯を動かすことができません。
レントゲン撮影や診察で診断することが困難で、矯正治療を始めてから気づくことが多いです。
そのため、アンキローシスの場合は、治療計画を立て直す必要があります。
④歯科医師の知識・技術不足
ドクターの知識・技術は治療結果を左右します。
歯並びが悪くなった原因や適切な矯正装置の種類など見極めて治療計画を立てないと、歯が動きにくくなるといったトラブルが発生しやすくなります。
歯列矯正は、経験が豊富なドクターのもとで受けることが大切です。

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歯列矯正期間を早く終わらせる3つの方法

歯列矯正を早く終わらせるには、以下の3つの方法があります。
①外科的施術を組み合わせる
一般的な歯列矯正は矯正装置により歯に適切な力をかけ、じっくり時間をかけて移動させていく方法です。
そこへさらに外科的施術を組み合わせることで、効率的な歯の移動を実現したり、短期間での矯正治療を可能にしたりすることができます。
今回は4つの外科的施術を紹介します。
インプラント矯正

インプラント矯正とは、チタン製の小さなネジ「アンカースクリュー」を歯槽骨(歯を支える骨)に埋め込み、そこを支点にして歯に適切な力を加える矯正方法です。
従来の矯正方法よりも効率的に歯の移動ができ、治療期間の短縮につながります。
目安としては、一般的な治療期間よりも3〜6か月の短縮が見込めると言われています。
歯槽骨皮質骨切術(コルチコトミー法)
歯を支える歯槽骨の表層部分である「皮質骨」をあらかじめ傷つけることで、骨の代謝を早め、治療期間を短縮する方法です。歯の動く範囲を広げたり、動く際の抵抗を減らせたりできます。
また、骨は傷つくと回復する際に前よりも強くなる性質があるため、矯正治療期間の短縮のほか、治療後の保定期間を短縮したり、そもそも後戻り自体の確率を下げたりすることができます。
目安としては、一般的な治療期間が2年だった場合、そこから約1年間の短縮が見込めると言われています。
ヘミオステオトミー・コルチコトミー法
コルチコトミー法が歯槽骨の表層部分を傷つけたり一部除去したりする方法であるのに対し、ヘミオステオトミー・コルチコトミー法は皮質骨のさらに内部の海綿骨にヒビを入れ、歯を動きやすくする方法です。
コルチコトミー法よりもさらに歯が動きやすくなり、矯正期間短縮が見込める方法です。
目安としては、4分の1から半分程度の治療期間の短縮が見込めると言われています。
歯槽骨切術(オステオトミー法)
コルチコトミー法よりも早く歯を移動させられます。
ヘミオステオトミー・コルチコトミー法が適応できない場合などに用いられます。
目安としては、一般的なワイヤー矯正よりも2分の1から4分の1程度の治療期間短縮が見込めると言われています。
②治療期間短縮につながる装置を用いる
歯列矯正の期間を短縮する方法としては、治療期間短縮につながる装置を用いる方法もあります。
加速矯正補助装置(オルソパルス)

主にマウスピース矯正の治療期間短縮を目的に用いられる装置です。
歯列に合わせて装着し、光(波長850mmの近赤外線)を照射し、骨代謝を促します。
マウスピース矯正は通常10〜14日で新しいマウスピースに交換し歯を移動させていきますが、オルソパルスによる光照射によって4〜5日での交換も可能に。照射は10分程度/日です。

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セルフライゲーションブラケット
従来のワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーをゴムや細いワイヤーで止める必要があり、これが摩擦が生じさせ、歯の移動の妨げになっていました。
セルフライゲーションブラケットはシャッター構造になっており、これで蓋をするためゴムや細いワイヤーで止める必要がありません。
そのため従来のデメリットだった摩擦が軽減。
弱い力で効率的に歯を移動できるようになりました。
目安としては従来よりも2割程度、歯列矯正治療期間が早まると言われています。
③歯を削って見た目を整える:セラミック矯正

歯列矯正治療ではありませんが、見た目を整えるという観点ではセラミック矯正も選択肢の一つと言えるでしょう。
セラミック矯正とは、歯を削ってセラミックで補い、見た目を整える方法。
歯を移動させて並びを整える歯列矯正とはアプローチがまったく異なります。
歯をゆっくり移動させる期間は必要ないため、スピーディーに歯をきれいに見せられます。
治療期間の目安は2か月〜3か月程度です。
歯列矯正期間を長引かせない3つのコツ

歯列矯正スタート時に歯科医師から共有される通院期間や通院回数(通院間隔)はあくまでも目安であり、治療の進み具合には個人差があります。
少しでも早く歯列矯正を終わらせたい場合、下記の3つのポイントを守りましょう。
①予約通りに通院する
仕事や学校など、歯列矯正よりも優先したい用事が入ることもあると思いますが、予約をキャンセルして延期すると、どんどん通院期間が伸びてしまいます。
予約を取る前にスケジュールを確認して、予約通りに通院するようにしましょう。
②装着時間を守る
マウスピース矯正の場合、自分で取り外すことができます。
上でもお伝えしたように、取り外したまま装着を忘れてしまうと、歯がうまく動かず矯正治療期間が長引く場合があります。
歯科医師から「この時間は装着してください」と言われた通りにつけましょう。
また、保定期間のリテーナー(保定装置)の装着も守るようにましょう。
「歯が移動したからもう大丈夫だろう」と保定期間にリテーナー(保定装置)を取ってしまうと、せっかく綺麗になった歯並びが元に戻ってしまいます。
③虫歯にならないよう注意する
虫歯や歯周病があると、そちらの治療を優先するため歯列矯正の治療が長引くことがあります。
ワイヤー矯正の場合取り外しができないため、虫歯には注意しなければなりません。
歯列矯正期間中は「食べたら磨く」を意識して、鏡を見ながら丁寧に歯磨きをするよう心がけましょう。
以下の動画では、矯正期間が長引かせてしまうNG行動を紹介しています。あわせて参考にしてください。
歯列矯正期間を早く終わらせる方法の注意点4つ
今回紹介した歯列矯正期間を短縮する方法の中には、以下のようなリスクや注意点があるものもあります。
歯の寿命が短くなるリスクがある(セラミック矯正の場合)
外科的処置による負担・リスクがある
治療費が高額になる
対応しているクリニックが少ない
①歯の寿命が短くなるリスクがある
一般的な歯列矯正方法よりもスピーディーに見た目を整える方法としてセラミック矯正を紹介しました。
こちらは歯を移動する方法ではなく、歯を削ってセラミックで形を整える方法です。
歯並びの乱れの度合いにもよりますが、場合によってはもともと健康だった歯を大きく削る必要もあり、その分歯の寿命が短くなるリスクが生じます。
②外科的処置による負担・リスクがある
今回紹介した歯列矯正期間を短縮する方法としては、外科的処置が必要なものもありました。
外科的処置はその分身体的負担が大きいことを把握しておかなければなりません。
たとえば歯槽骨をあらかじめ傷つける方法であるコルチコトミー法。
歯槽骨を傷つけるためには歯茎を剥ぐ必要があります。
それにともない歯茎が下がるリスクもあわせ持つ方法であることを理解しておきましょう。
③治療費が高額になる
短期間で終わる矯正は、治療費が高額になることも多いです。
たとえばインプラント矯正の場合、通常の歯列矯正費用に加え、1本のアンカースクリューを埋め込むのに2万円程度の追加費用がかかります。
クリニックによっては歯列矯正費用をトータルフィーとしており、元々の治療費に含まれている場合もあります。
また、コルチコトミー法はクリニックにもよりますが、15〜50万円程度の費用がかかります。
④対応しているクリニックが少ない
今回紹介した短期間で終わる矯正方法の中には、高度な技術が必要なものがありました。
たとえばコルチコトミー法、ヘミオステオトミー・コルチコトミー法、オステオトミー法は難易度が高い施術なので、対応しているクリニックを見つけるのに苦労するかもしれません。
早く終わらせたい方に選ばれている歯列矯正

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