インビザライン矯正の期間はどれくらい?短縮する6つの方法

インビザラインの矯正期間は矯正範囲など個人差はありますが、1年半〜3年が目安です。
しかし、人によっては長いと感じたり、目安以上に矯正期間が延びてしまい「なかなか矯正が終わらない」と感じることもあるようです。
そこで本記事では、インビザラインの矯正期間について解説します。
治療期間を短縮する方法も紹介しますので、早期に矯正を終えたい方はぜひ参考にしてください。
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目次
- インビザライン矯正の期間は1年半〜3年程度
- 種類別の矯正期間の目安
- 出っ歯などの症例によって期間は前後する
- 「インビザラインの矯正期間は長い」と言われる理由
- 重度の歯並びの乱れにも対応できるから
- 微調整が可能だから
- マウスピース再製作に時間がかかるから
- インビザライン矯正期間が長くなるケース
- 抜歯矯正の場合
- ガタガタの歯並び(叢生)の場合
- 虫歯・歯周病の治療が必要になった場合
- 装着時間が足りない場合
- マウスピースを紛失・破損した場合
- インビザラインの矯正期間をできるだけ短くする方法
- 装着時間を厳守する
- チューイーをしっかり噛む
- オーラルケアを丁寧に行う
- マウスピースを失くさない
- マウスピースの着脱を丁寧に行う
- スケジュール通りに通院する
- 加速矯正装置で矯正期間が最短に?
- 振動を与える装置
- 近赤外線を照射する装置
- インビザライン矯正には保定期間も必要
- 矯正で整った歯並びは必ず元に戻ろうとする
- 1年目は20時間・2年目は就寝時に装着
- インビザライン矯正に関してよくある疑問
- 1ヶ月で歯はどれくらい動く?
- 交換頻度・平均枚数は?
- 何歳から?年齢制限はある?
- 被せ物など治療している歯があってもできる?
- 抜歯や歯を削ることもある?
- 成功率を上げる方法はある?
- 失敗することはある?
- 矯正期間がどれくらいか相談してみよう

インビザラインによる歯科矯正には、1年半〜3年程度の期間がかかります。
ただし、これはあくまでもインビザライン全体の矯正期間の目安。
インビザラインの中にも種類があり、それぞれ治療期間の目安は異なります。

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種類別の矯正期間の目安

インビザラインには以下のような種類があり、それぞれ歯を動かす範囲や適応症例、費用や治療期間の目安が異なります。
種類 | 治療範囲 | 適応症例 | 枚数 | 費用相場 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
インビザライン エクスプレス | 部分矯正 | 後戻り症例などごく軽度の不正歯列 | 最大7枚 | 20万〜40万円 | 3〜4ヶ月 |
インビザライン ライト | 部分矯正※ | 軽度の不正歯列 | 最大14枚 | 45万〜65万円 | 最大5ヶ月 |
インビザライン Go | 部分矯正 | 比較的軽度の不正歯列 | 最大20枚 | 35万〜50万円 | 最大7ヶ月 |
インビザライン モデレート | 全体矯正 | 中度の不正歯列 | 最大26枚 | 70万〜90万円 | 1年程度 |
インビザライン コンプリヘンシブ | 全体矯正 | 重度の不正歯列 | 最大99枚 | 80万〜100万円 | 1年半〜3年程度 |
※矯正範囲に制限はないが部分矯正として用いられることが多い
上記の表を見ていただくとわかる通り、冒頭で紹介したインビザライン矯正にかかる治療期間は、歯並びの乱れが重度の場合にも対応できる「インビザライン コンプリヘンシブ」の治療期間目安です。
そのほかの種類(ライト・Go・モデレート・エクスプレス)は使用するマウスピースの最大枚数や適応症例がコンプリヘンシブよりも限られるため、それに比例して治療期間の目安も短いです。
インビザライン エクスプレスは、最短3ヶ月程度で治療を完了することも可能ですが、これは過去に歯科矯正をしたのちに後戻りした症例など、軽度の歯並びの乱れを対象としたものです。
出っ歯などの症例によって期間は前後する
インビザライン矯正にかかる期間は、出っ歯・すきっ歯・八重歯などの程度によっても異なります。
軽度の歯並びの乱れであれば、前述したような 部分矯正の部類に入るインビザライン エクスプレスやインビザライン Goなどでも対応可能で、治療期間は3〜5ヶ月程度です。
しかし大きく前歯が出ている場合や八重歯の程度が重度などの場合は、抜歯した方が改善が見込めると判断され、その分治療期間 が長くなるケースがあります。

出っ歯はインビザライン矯正で治せる?症例とともに解説

「インビザラインは矯正期間が長い」とよく耳にしませんか?
この理由としては、以下のような点が考えられます。
重度の歯並びの乱れにも対応できるから
インビザラインのようなマウスピース矯正は、ワイヤー矯正(表側矯正)よりも対応症例が限られます。
しかしインビザラインは、マウスピース矯正の中でも比較的幅広い症例に対応できる矯正方法です。
たとえば抜歯が必要なほど 重度の歯並びの乱れにも、インビザライン矯正は対応できます。
またワイヤー矯正とのコンビネーション治療も可能。
重度の歯並びの乱れを整えるには、その分治療期間が長くかかります。
そのためインビザラインは「マウスピース矯正の中でも治療期間が長い」と言われることが多いのです。
微調整が可能だから
インビザライン矯正では、予定していたマウスピース枚数を使用したのち、微調整のために追加でマウスピースを発注することがあります。
これを「リファインメント」といいます。
たとえばインビザライン矯正では、ほぼ当初の予定通り歯が動いたとしても、奥歯の噛み合わせに違和感があるといったケースが起こり得ます。
そのような場合、噛み合わせの調整のためにマウスピースを追加し、奥歯の微調整を行うことがあります。
「早く矯正を終わらせたい」と考えている人にとって、微調整のために治療期間が長引くのはデメリットかもしれません。
しかし噛み合わせは全身の健康にも影響を及ぼします。
そのため見た目の歯並びだけでなく噛み合わせなども考慮した歯科矯正ができるのは、インビザライン矯正のメリットとも言えるでしょう。
マウスピース再製作に時間がかかるから
「インビザラインは矯正期間が長い」と言われる理由には、アメリカのマウスピース矯正ブランドだからという点も関わっています。
インビザライン矯正を行う際は、クリニックで歯型を採取し、そのデータなどをアメリカのアラインテクノロジー社に送り、治療シミュレーションを作成します。
そしてそのシミュレーションを元にマウスピースが製造され、日本のクリニックに送られてきます。
歯型採取の方法(印象材か3Dスキャンか)やシミュレーションのやり直しなどによっても前後しますが、歯型採取からクリニックにマウスピースが届くまでには、おおよそ1ヶ月〜1ヶ月半程度はかかると見積もった方がよいでしょう(シミュレーション完了後からは2週間程度)。
そのため、予定通りに歯が動かず、歯型採取のし直しやマウスピースの作り直しが必要になると、マウスピース完成までにも時間がかかるため、予定していた治療期間よりも3ヶ月ほど長引くこともあり得ます。

インビザラインの部分矯正とは?適応症例から費用まで徹底解説
ここまでは、インビザラインの特徴によって矯正期間が長くなるケースを紹介しました。
しかし患者側の問題で矯正期間が長くなる場合もあります。
あくまでも目安ではありますが、インビザライン矯正の期間が 長くなる具体的なケースをいくつか紹介します。
抜歯矯正の場合
ガタガタの歯並び(叢生)の場合
虫歯・歯周病の治療が必要になった場合
装着時間が足りない場合
マウスピースを紛失・破損した場合
抜歯矯正の場合
歯科矯正治療で抜歯が必要と診断されるのは、それほど歯のガタつきが強いといえます。
「抜歯をしてスペースを確保しなければきれいに並べることができない」とドクターが判断したからです。
前後移動だけでなく、抜歯したスペース分、歯を動かさなければいけないため、非抜歯矯正よりきれいに並べ終えるまでに時間がかかります。
ガタガタの歯並び(叢生)の場合

歯並びや噛み合わせがよくない状態(不正咬合)の中でも、ガタガタの歯並び(叢生:そうせい)は矯正期間が比較的長くなる傾向があります。
八重歯も叢生の一種です。
叢生の主な原因は、歯の大きさと顎の大きさのアンバランスさ。
狭いスペースに無理に生えた歯はガタガタで、重なっている部分も多く、動かす範囲や距離が大きくなりがちです。
場合によっては抜歯矯正やワイヤー矯正とのコンビネーション矯正が必要になることも。
きれいに並べるためにはその分時間を要します。
虫歯・歯周病の治療が必要になった場合
矯正開始後に虫歯・歯周病になってしまうと、症状によっては矯正治療を中断して歯科治療を優先しなければなりません。
虫歯・歯周病があるまま矯正治療を進めると、歯の痛みが出たり骨に負担がかかったり、日常生活や歯科矯正そのものに影響が出るからです。
矯正途中で治療が必要になった場合、矯正がストップするだけでなく矯正再開にも時間がかかることが あります。
たとえば矯正途中に重度の虫歯治療で被せ物をすると、最初に採取した歯型と変わってしまいます。
元のマウスピースと形が合わなくなるため、もう一度スキャンからやり直さなければなりません。
インビザラインは届くのに時間がかかるので、歯科治療の時間と届く時間の分、矯正期間が延びてしまうのです。
ただし、ごく初期の虫歯であれば、矯正を先に完了させた方がいいと判断されることもあります。
「虫歯かもしれないけど期間が伸びるかもしれないから受診しないでおこう」となるのは避けましょう。
まずは矯正担当歯科医師に相談し、適切な処置を受けることが大切です。
装着時間が足りない場合

マウスピース矯正はマウスピースの装着時間が足りないと矯正期間が延びる原因に。
インビザラインはマウスピース1枚で約0.25mm歯を移動させ、複数枚使いながら歯並びを整えていきます。
1日20時間以上装着する必要があり、またその時間装着していることを想定して予定を組んでいます。
1日つけ忘れだけでも予定が狂い、また、装着時間が足りなければいつまでも歯が移動せず矯正が終わらないと感じることになるでしょう。
矯正期間を長引かせないためにも装着時間は担当歯科医師の指示通りに守ることが大切です。

マウスピース矯正の装着時間が守れないリスク!足りないときの対処法は?
マウスピースを紛失・破損した場合
マウスピースを紛失・破損してしまうと、再製造が必要になります。
ここまで何度か紹介してきた通り、新しいインビザラインが届くまでには時間がかかります。
頑張ってきた矯正期間を無駄にしないためにもマウスピースは大切に取り扱いましょう。

インビザライン矯正の期間をできるだけ短くするには、以下のような点に気をつけましょう。
装着時間を厳守する
インビザライン矯正は、1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
そしてインビザライン矯正の期間が長引く原因として多いのが、装着時間の不足です。
インビザライン矯正は、基本的に食事時以外はマウスピースを装着した状態で矯正を進めていく方法。
そのため矯正期間をできるだけ短くするには、ドクターから指示された装着時間を厳守するのが基本中の基本です。
チューイーをしっかり噛む

インビザライン矯正では「チューイー」というものを活用します。
チューイーとは弾力性のあるロール状チューブのこと。
これを噛むと歯にマウスピースをしっかりフィットさせられます。
チューイーを噛む時間の目安は1日30分程度です。
特に食事時にマウスピースを外し、再度装着したときは、チューイーを噛んでマウスピースをしっかりフィットさせるのが大切です。
逆にチューイーを噛まないとマウスピースが歯から浮いてきて、しっかり歯に負荷がかからない原因に。
その結果予定通り歯が動かなくなるリスクがあります。
オーラルケアを丁寧に行う

インビザライン矯正が長引く原因としては、矯正途中で虫歯が見つかってしまい、その治療で矯正を中断せざるを得なかったというケースもあります。
そのためインビザライン矯正を長引かせないためには、矯正中のオーラルケアも重要。
マウスピース装着中にジュースやお菓子などを飲まないのはもちろん、食事後再度マウスピースを装着する前は、ブラッシングだけでなくフロスなども使ってすみずみまでお口をきれいにするようにしましょう。
マウスピースを失くさない
マウスピース矯正の落とし穴と言えるのが、マウスピースの紛失です。
実際にインビザライン矯正中、マウスピースを失くし てしまった人の声を聞くことは多いです。
インビザライン矯正中にマウスピースを失くしてしまうと、その分のマウスピースを再製造しなければなりません。
そうなると海外で作られたマウスピースを再度空輸してもらわなければならないため、再スタートまでに時間がかかります。
マウスピースの着脱を丁寧に行う
マウスピースを紛失すると当然再製作が必要になりますが、もう一つマウスピースの再製作が必要になるのが、破損したときです。
マウスピースは薄いプラスチックで作られているため、重いものを上に置くなどしてしまうと、過度な負荷がかかり割れてしまいます。
特に注意していただきたいのが、マウスピースの着脱時です。
マウスピースの正しい着脱方法は、まず左右の奥歯部分を外し、最後に前歯部分を外すという流れですが、慣れてくると片方の奥歯部分を外したのち、一気に全体を外してしまう方がいらっしゃいます。
このような外し方をするとマウスピースが割れてしまう原因になるため、注意しましょう。
マウスピースを歯から外すのが難しい場合は、リムーバーを使用する方法があります。
Amazonなどでも購入できるため「マウスピース リムーバー」などで検索してみてください。
スケジュール通りに通院する
インビザライン矯正中は、定期的な通院が必要です。
通院頻度はクリニックによっても異なりますが、おおよそ1〜3か月に1回程度です。
通院時は、マウスピースが予定通り装着できているかの確認や、あわせて歯のクリーニングを行ってもらえるケースもあります。
定期的な通院を怠ると、歯からマウスピースが浮いてしまっているのに気づかず、予定通り歯が動かない原因になったり、クリーニングが受けられずに虫歯や歯周病が発生してしまい、治療を中断しなければならなかったりする可能性があります。
インビザライン矯正の期間を長引かせないためには、ドクターの指示通りに通院しましょう。

インビザライン矯正の治療期間を短くする方法としては、「加速矯正装置」を併用する方法もあります。
加速矯正装置を併用すると、通常マウスピースを1週間 〜10日程度で交換するところ、4〜5日程度で交換できることも。
加速矯正装置には、大きく以下のような種類があります。
振動を与える装置
インビザライン矯正中、歯の動きを速める目的で歯に振動を与える装置です。
代表的なものに「Accele Dent (アクセルデント) 」「Smile Pro (スマイルプロ) 」があります。
矯正による痛みの緩和効果も期待できるもので、装着時間は1日20分程度です。
近赤外線を照射する装置
歯の動きを速める目的で、近赤外線を照射する装置です。
近赤外線が歯の周りの細胞を活性化させ、矯正中の痛みの緩和、歯の移動スピードの増加などが期待されます。
照射時間は1日10分程度。代表的なものに「Orhto Plus (オルソパルス) 」「PBM Healing」があります。
上記のほか、歯科矯正期間を短くする方法としては外科的処置を行う方法(コルチコトミーやオステオトミーなど)もあります。

マウスピース矯正のシミュレーションとは?気軽に使えるアプリも紹介
インビザライン矯正にかかる期間が長いと感じる方の中には、「保定期間について考えていなかった」と言う方もいらっしゃるかもしれません。
保定期間とは、矯正治療によってきれいに並んだ歯並びをそのままキープするために必要な期間。
一般的に、歯科矯正治療完了後、1〜2年の保定期間が必要とされます。
矯正で整った歯並びは必ず元に戻ろうとする
これは人体の不思議とも言えますが、インビザライン矯正に関わらず、歯科矯正で移動した歯は、必ず元の位置に戻ろうとします。
特に矯正治療終了直後は歯が非常に動きやすい状態。そのまま放置すると、矯正をはじめる前の歯並びに戻ってしまう可能性があります。
それを防ぐために必要なのが、保定装置(リテーナー)です。

インビザラインの保定装置「ビベラリテーナー」の特徴を解説
1年目は20時間・2年目は就寝時に装着

「リテーナーはいつまでつければいいの?」という疑問に対する答えですが、目安としては以下です。
インビザライン矯正終了1年目:これまで同様1日20時間以上装着
インビザライン矯正終了2年目:就寝時に装着
ただしこれはあくまでも目安で、行った矯正内容によってドクターから出される指示が異なる可能性があります。
たとえば歯並びの乱れの中でも、開咬(噛み合わせたときに前歯が噛み合わない状態)は後戻りがしやすいと言われています。
また、もともと歯並びが悪くなる原因となる癖(舌を前に押し出す・頬杖をつく)があり、矯正完了後もそれを続けている と、後戻りが起こりやすいです。
矯正治療完了後はリテーナーはしっかり装着し、定期的なメンテナンスのためにクリニックに通院することも大切です。

インビザラインの保定装置「ビベラリテーナー」の特徴を解説
ここでは、インビザラインの矯正期間を中心に、よく挙がる疑問に対する回答を紹介します。
1ヶ月で歯はどれくらい動く?
インビザライン矯正の歯の移動距離は1ヶ月で最大1mm程度です。
ただし、歯の動きやすさや装着時間の程度、歯並びの状態によって個人差はあります。
インビザライン矯正はマウスピース1枚で約0.25mm歯を移動させます。
マウスピースは一般的に1〜2週間ごとに交換するように設定しているクリニックが多く、順調に歯が移動すれば1ヶ月で0.5mm〜1mm程度になります。
そのため、最初の1ヶ月では見た目の変化を感じることは難しいでしょう。
2〜3ヶ月後くらいから自分でも変化を実感できるようになる人が多いようです。

歯列矯正の1ヶ月の変化はどれくらい?あなたの歯の動きはいつから現れる?
交換頻度・平均枚数は?

マウスピースの交換頻度は1〜2週間ごとを基本に設定しているクリニックが多いです。
実際に使用してみて歯が動きやすければ1週間ごとになったり、装着時間が足りなければ2週間以上になったり、個人に合わせてドクターが判断します。
矯正進捗度をドクターが判断できるよう、指示された通りに通院するようにしましょう。
インビザラインの場合、1年で使用する平均的なマウスピースの枚数は40〜50枚程度と言われています。
ただし、歯並びの状態や交換頻度、微調整のための追加マウスピースなどによって個人差があります。
何歳から?年齢制限はある?
インビザライン矯正に年齢の上限はありません。歯や顎の骨に問題がなければ、基本的にいくつになっても矯正治療は受けられます。
小児には6歳から10歳までを対象に「インビザラインファースト」という種類があります。
ただし、インビザラインファーストを使用するには「第一大臼歯(6歳臼歯)が生えていること」などいくつかの条件があるため、検討している矯正クリニックが採用しているかどうか確認が必要です。
被せ物など治療している歯があってもできる?
虫歯治療をした後にインビザライン矯正を開始するため、白い詰め物(レジン)や小さな銀歯であれば特に問題ありません。
ただし、マウスピースの取り外しの際に取れたり欠けたりする可能性はゼロではないため、タイミングを見て再治療が必要なこともあります。
一方で、ブリッジや連結冠など2本以上をつなげているものは歯の移動が困難です。
その部分以外の歯だけを矯正するか、冠を外して矯正するかドクターの判断が必要です。
また、インプ ラントは矯正治療で動かすことはできません。
抜歯や歯を削ることもある?
歯をきれいに並べるためのスペース確保のために抜歯や歯を削る必要がある場合もあります。
スペースを確保せずに矯正をすると、歯がスムーズに動かず、きれいに並びません。
歯を削る(IPR)範囲は髪の毛数本分程度。
これにより歯が弱ったり虫歯になりやすくなったという報告はありません。
成功率を上げる方法はある?

本記事でお伝えした通り、以下のことを守ることは必須です。
マウスピースの装着時間を守る
オーラルケアを丁寧にし、虫歯・歯周病予防をする
マウスピースの取り扱いに注意する
ドクターの指示通りに通院する
また、歯科矯正の成功率をあげるためには相性の良いクリニック選びとドクターの経験数も重要です。
インビザラインにはドクターの経験数によって「プロバイダー」という独自のステータスランクが用意されています。
レッド・ダイアモンド・プロバイダー(年間1001症例以上)
ブルー・ダイアモンド・プロバイダー(年間751症例以上)
ブラック・ダイヤモンド・プロバイダー(年間401症例以上)
プラチナ・エリート・プロバイダー(年間101症例以上)
プラチナ・プロバイダー(年間51症例以上)
ゴールドⅡ・プロバイダー(年間36症例以上)
ゴールドⅠ・プロバイダー(年間21症例以上)
シルバー・プロバイダー(年間11症例以上)
ブロンズ・プロバイダー(年間1症例 以上)
このランクをクリニック選びの一つの基準にするのもよいでしょう。
失敗することはある?
歯科矯正における「失敗」をどう捉えるかにもよりますが、インビザラインに関わらず、歯科矯正にはリスクもあります。
たとえば以下のようなものです。
歯肉退縮
噛み合わせの悪化
虫歯や歯周病になった
矯正が終わらない
後戻り
「矯正治療の失敗」と一口に言っても、ドクターの経験不足に原因があることもあれば、患者側の使用状況に原因があることもあります。
このような歯科矯正におけるリスク・副作用を理解した上で歯科矯正をはじめることが大切です。

「インビザラインやらなきゃよかった」という口コミの真相!成功する人・後悔する人の違い

インビザライン矯正にかかる期間や、なるべく短期間で終わらせる方法を紹介しました。
矯正期間を短縮するための加速装置なども紹介しましたが、これらには追加料金がかかるのが一般的です。
「できるだけ費用を抑えつつ、かつ短期間でインビザライン矯正をやってみたい」というのであれば、比較的短期間で完了する部分矯正を検討するのも一つの方法です。
ただし、あなたの歯並びがインビザラインの部分矯正で治療可能かどうかは、ドクターが診断するもの。
気になる方は近所でインビザライン矯正を行っているクリニックなどで、歯並びについて相談に行ってみてくださいね。
マウスピース矯正Oh my teeth導入クリニックでは、無料相談を実施しています。
Oh my teeth独自のプランとインビザラインの両方を取り扱っているため、幅広い症例に対応可能です。
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