マウスピース矯正で八重歯は治せる?症例・費用・期間やできない例とは

「八重歯が気になって、思いっきり笑えない」
「マウスピース矯正で私の八重歯は治せるのかな?」
八重歯は笑ったときに目立ちやすいため、改善したいと思っている方も多いでしょう。
そこで本記事では、マウスピース矯正で八重歯を治せるのかを解説したうえで、費用・期間・治療の流れを紹介します。
「マウスピース矯正で八重歯を治すメリットとデメリット」「治せないケース」についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
- マウスピース矯正で八重歯は治せるの?
- マウスピース矯正で八重歯を矯正した症例
- マウスピース矯正で八重歯を治す費用
- 費用の負担を軽減する方法
- マウスピース矯正 で八重歯を治す期間
- マウスピース矯正で八重歯を治す流れ
- 抜歯を行ってスペースを作る
- 歯を後方に移動させる
- 歯列を横に広げる
- 歯の側面を削ってスペースを作る(IPR)
- 部分矯正か全体矯正で歯並びを整える
- マウスピース矯正で八重歯を改善するメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- マウスピース矯正で八重歯を治せないケース
- 歯の重なりが大きい
- ほかの不正咬合を併発している
- 骨格に問題がある
- マウスピース矯正で八重歯を改善できない場合
- あなたの八重歯がマウスピース矯正の対象か診断してもらおう

歯並びの乱れが以下の状態に当てはまる場合は、マウスピース矯正で八重歯を治せる可能性があります。
犬歯の突出が軽度
骨格的には問題がない
不正咬合に特に問題はない
八重歯とは、犬歯(前から3番目の歯)が前に突出している状態のことです。マウスピース矯正で八重歯を治せるかどうかは、「歯並びの重なり具合」「骨格」「噛み合わ せ」によって変わります。
次に、マウスピース矯正Oh my teethで八重歯を矯正した症例を見ていきましょう。


このほかの症例はこちらからご覧ください。
自身の八重歯がマウスピース矯正で対応できるかは、歯科医師に相談することで分かります。
マウスピース矯正Oh my teethでは、あなたの歯並びを3D歯型スキャンで可視化し、マウスピース矯正で対応できるかを無料で診断できます。
もしマウスピース矯正が対応できない場合は、ほかの矯正歯科を紹介しますので、まずはお気軽にご相談くださいね。
▶マウスピース矯正で後悔したくない方へ:矯正診断はこちら

八重歯をマウスピース矯正で治す費用の目安は、「全体矯正60〜100万円」「部分矯正10〜40万円」です。部分矯正は動かす範囲が少ない分、費用も抑えられます。
ここでは、マウスピース矯正の費用と比較するために、ワイヤー矯正(表側・裏側・ハーフリンガル)の費用も合わせて紹介します。
部分矯正 | 全体矯正 | |
---|---|---|
マウスピース矯正 | 10〜40万円 | 60〜100万円 |
ワイヤー 表側矯正 | 30〜60万円 | 60〜130万円 |
ワイヤー裏側矯正 | 40〜70万円 | 100〜170万円 |
ハーフリンガル矯正 | 35〜65万円 | 80〜150万円 |
同じ矯正装置でも、歯科によって矯正費用は異なります。あくまでも目安として参考にしてください。
なおOh my teethのマウスピース矯正の場合は、「部分矯正で33万円」「全体矯正で66万円」です。
費用の負担を軽減する方法
マウスピース矯正を含めた歯科矯正は、基本的に自由診療のため高額な費用がかかりますが、以下の方法で費用の負担を軽減できます。
医療費控除
医療費控除とは、「1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費の合計額が、10万円以上となった場合、税金が還付される制度」です。生計を共にする家族の医療費も合算できます。
ただし歯科矯正で医療費控除が認められるのは、「見た目の改善ではなく、噛み合わせなど機能面の問題で矯正治療が必要と診断された場合」に限られます。
医療費控除についてくわしく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【2025年】歯科矯正も医療費控除の対象に!戻ってくる金額や申請方法を徹底解説
デンタルローン
デンタルローンとは、歯科の自費治療に限定されたローンのことです。一般的なカードローンなどと比べて金利が低く、まとまったお金が用意できなくても、分割で支払うことができます。
ただしデンタルローンには審査があり、誰でも受けられるわけではなく、矯正歯科によっては取り扱っていない場合もあります。
八重歯の矯正費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

八重歯矯正の費用・期間を種類別に徹底解説!【歯科医師監修】

八重歯をマウスピース矯正で治す期間は、「部分矯正は2ヶ月~1年」で、「全体矯正の場合は1~3年」です。前に解説した費用と同様に、部分矯正か全体矯正かで大きく変わります。
ただし「八重歯は、歯を並べるスペースが足りないことが原因である」ため、部分矯正よりも全体矯正で対応する可能性が高いです。

八重歯とは、歯が並ぶスペースがなく、歯並びが凸凹になっている状態のことです。マウスピース矯正で八重歯を正しい歯列に収めるために、以下の方法で歯を並べるスペースを作ります。
抜歯を行ってスペースを作る
歯を後方に移動させる
歯列を横に広げる
歯の側面を削ってスペースを作る(IPR)
部分矯正か全体矯正で歯並びを整える
抜歯を行ってスペースを作る
歯と歯の重なりが大きい場合、抜歯を行います。基本的に抜歯をするのは八重歯ではなく、小臼歯(前から4・5番目の歯)を抜くケースが多いです。
抜歯が必要な症例なのに、歯を抜かないで無理やり矯正すると、歯茎が下がったり、歯が前方に出てしまう恐れがあります。
治療後の仕上がりを歯科医師としっかり相談し、納得した上で抜歯・非抜歯の矯正を選択しましょう。
歯を後方に移動させる
奥歯を後方に移動させて、歯を並べる方法があります。歯の後方の移動は歯槽骨(歯を支える骨)までしかできないため、IPR(歯の表面を少しずつ削る処置)と併用して、大きなスペースを作ることも。
マウスピース矯正だけで後方に動かせない場合は、アンカース クリュー(小さなネジを歯茎に埋め込み、さらに歯を後ろに引っ張る方法)を埋め込むこともあります。
歯列を横に広げる
側方拡大という、歯列全体を横に広げる方法もあります。ただし歯列を横に広げる量には限界があるため、適用されない場合も。
八重歯が生えている角度によっては、拡大床という装置が利用されるケースもあります。
歯の側面を削ってスペースを作る(IPR)
歯並びの悪さが軽度であれば、歯の表面(エナメル質)を削る「IPR」という処置でスペースを確保します。
IPRで削る歯は1ヶ所・1回あたり最大0.5mmまで 。理論上では合計4~6mm程度の歯の移動スペースを確保できることになります。
なお、エナメル質の厚みは1〜1.5mmですが、個人差があるため歯や歯列の状態にあわせて削る量を調整しながら処置を行うのが一般的です。
IPRは0.1mm単位で少しずつ削っていくため、「痛みが出る」「虫歯になりやすくなる」心配は、ほとんどありません。
ごくまれに冷たい物がしみる症状(知覚過敏)が出ることがありますが、歯科医院でしみ止めのお薬を塗ることで対応できます。

マウスピース矯正の研磨処置(IPR・ディスキング)とは?リスクや必要な症例を紹介
部分矯正か全体矯正で歯並びを整える
上記4つの方法で歯が並ぶスペースを確保したら、部分矯正か全体矯正で歯並びを整えます。「部分矯正は主に前歯のみの歯並びを整える方法」で、「全体矯正は奥歯から全体的に歯並びを整える方法」です。
軽度の八重歯であれば、抜歯をせずに部分矯正で治せることもありますが、実際は全体矯正での対応が多いです。
以下の記事では、マウスピース矯正以外の八重歯の治療方法を紹介しています。あわせて参考にしてください。

八重歯と犬歯との違いは?治療方法や期間・費用も解説

マウスピース矯正は、治療段階に応じて作られたマウスピースを交換し、歯並びを整える矯正方法です。マウスピースは実際の歯並びに少しズレができるように作製されており、このズレを利用して歯を動かしていきます。
マウスピース矯正を用いて八重歯を治療する際、以下に示すメリットとデメリットがあります。
メリット
装置が透明で目立ちにくい
食事や歯磨きの際は自分で取り外し可能
比較的痛みや違和感が少ない
金属アレルギーの心配がない
通院回数が少ない
矯正装置が半透明で金属を使っていないため、マウスピース矯正は接客業の方にも選ばれています。
そして装置の着脱が可能で、今までと同じようにブラッシングができるため、虫歯や歯周病になるリスクが少ないです。
通院回数は「ワイヤー矯正の場合は月に1回の来院が必要」ですが、「マウスピース矯正は治療を重ねると、2~3ヶ月に1回の来院」になります。
デメリット
難しい症例は対応できないことがある
1日20時間以上の装着が必要
装着したまま飲食できない
マウスピースのケアが必要
マウスピース矯正は自分で取り外せるため、そのぶん装着時間を守る必要があります。1日20時間以上の装着が義務づけられており、実行できないと治療期間が長引くことも。
そしてマウスピースを装着したまま飲めるのは、お水のみです。さらに、マウスピースのお手入れも丁寧に行って、虫歯や歯周病のリスクから歯を守ることが大切です。
マウスピース矯正中の飲み物について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

マウスピース矯正中でOKな飲み物は?NGな飲み物と理由を解説

マウスピース矯正でも八重歯を治せますが、以下のような歯並びの場合は、適応されないことがあります。
歯の重なりが大きい
ほかの不正咬合を併発している
骨格に問題がある
それぞれくわしく見ていきましょう。
歯の重なりが大きい
歯の重なりが大きい歯並び(重度の八重歯)は、マウスピース矯正では治せないことがあります。マウスピース矯正は歯を少しずつ動かす矯正方法で、歯を大きく動かすことが苦手です。
そのため前歯の重なりが大きく、抜歯を行って大きく動かさなければならない重度の八重歯は、マウスピース矯正で治すことが難しくなります。
ただしマウスピース矯正の中には、インビザラインやクリアコレクトなど重度の八重歯に対応できるブランドもあります。
治療の選択肢として歯科医師とじっくり相談し、最適な治療法を検討することが大切です。
ほかの不正咬合を併発している
八重歯だけでなく、ほかの噛み合わせや歯並びに問題を抱えている場合も、マウスピース矯正では治せないことがあります。
たとえば、過蓋咬合(噛み合わせが深い状態)だけならマウスピース矯正でも改善できますが、八重歯を併発していると適応外となるケースがあります。
骨格に問題がある
歯並びに加えて骨格に問題がある場合も、マウスピース矯正では対応が難しいです。骨格に問題がある場合は、外科手術を併用した矯正治療が適用されることがあります。

マウスピース矯正ができない場合は、適応範囲の広いワイヤー矯正で治療するか、マウスピース矯正とワイヤー矯正を併用することがあります。ワイヤー矯正の見た目が気になる方は、以下の選択肢も検討してみましょう。
目立ちにくい色の装置を選択する
歯の裏側に装置をつける裏側矯正
上は裏側で下は表側のハーフリンガル矯正
取り扱っている矯正方法はクリニックによって異なるので、カウンセリングの際に確認してみましょう。
あなたの八重歯が、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらに向いているのかを判断するためには、精密検査を受ける必要があります。あなたに合った最適な治療方法が選べるように、まずはクリニックに行って、矯正相談を受けてみましょう。
マウスピース矯正Oh my teethでは、あなたの歯並びの状態を3D歯型スキャンで可視化し、マウスピース矯正だけで対応できるかを無料で診断できます。まずはお気軽にご相談くださいね。
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あなたの八重歯がマウスピース矯正で治せるかは、実際に検査をするとはっきりわかります。矯正治療のカウンセリングは無料で行っている矯正歯科も多いので、まずは相談に行って、あなたに適切な治療法を診断してもらいましょう。
マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックでは、無料で歯並び 相談と検査ができます。あなたの八重歯がマウスピース矯正で改善できるかどうか、歯科医師が検査の上ご説明しますので、まずはお気軽に無料診断へお越しください。