歯並びを自力で矯正するのは危険!市販マウスピースの注意点も解説

「自力で歯並びを矯正する方法を知りたい」
「市販のマウスピースで歯並びを矯正することはできるの?」
歯科矯正には時間もお金もかかるため、「自力で矯正できたらな……」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、結論から言うと、歯並びを自力で矯正することはできません。
インターネット上では市販のマウスピースを用いて歯並びを矯正するための方法が紹介されていることもありますが、そもそも効果がなかったり、リスクさえともなったりすることも。
本記事では自力の歯並び矯正にどのようなリスクがともなうのか、理由も含めて詳しく解説します。
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目次
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歯科矯正には時間やお金がかかるため、「自力でどうにか矯正できないのか?」と考えたことがある方も少なくないのでは?
しかし自力で歯並びを矯正することはできません。
歯科クリニックで行われる歯科矯正では、理想の歯並びにするため、時間をかけて少しずつ、適切な力をかけながら歯を動かします。
歯並びの自力矯正では、この「適切な力のかけ具合」がわからない状態です。そのため最悪、歯を失うなどのリスクをともないます。
自力で矯正しようとせず、1度歯科クリニックで相談することをおすすめします。
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自力で歯並びを矯正しようとするとどんなリスクがあるのか、詳しく解説します。
歯並び・噛み合わせが悪くなる
歯科矯正は本来、ドクターが検査した上で綿密な治療計画を立てて進めます。
また、歯並びは見た目のきれいさだけでなく、しっかり噛み合わせられる機能性も重要です。
自己判断で矯正しようとすると、誤った方向に力をかけてしまう可能性があります。その結 果本当に歯が動いてしまうと、噛み合わせが崩れる原因に。
歯並びが悪化するだけでなく、噛み合わせも崩れると、歯としての機能を十分に果たせなくなったり、頭痛や肩こりなどを引き起こしたりするリスクもともないます。
歯の寿命が短くなる
歯科クリニックでの矯正は専用の矯正装置を用いて行います。歯や歯を支える骨(歯槽骨)に負担をかけないよう、ドクターが歯の動き具合を診ながら矯正を進めます。
一方、自力矯正では力をうまくコントロールできないため、歯や歯槽骨に過度な負担がかかり、歯の寿命が短くなってしまう可能性もあり得ます。
歯を失う

自力で歯に過度に力をかけていると、歯の寿命が短くなるだけでなく、歯を支えている歯槽骨に負担がかかるため、最悪歯が抜け落ちてしまうリスクさえあります。
そうなってしまうと、歯科矯正費用を抑えたいがために行った自力矯正だったのに、歯が抜けた後に受ける補綴治療(失った歯を入れ歯などの人工物で補う治療)に高額な費用がかかってしまう、ということにもなりかねません。
後戻りする
後戻りは適切な歯科矯正を受けた場合でも生じるリスクです。そのため後戻りを防ぐための保定装置(リテーナー)をつけなければいけません。
万が一自力矯正で見た目は整ったとしても、リテーナーを装着しなければ後戻りしてしまうでしょう。
適切な時期に治療できない
子どもの自力矯正で起こり得るリスクです。
「子どものあごはまだ柔らかく歯の根っこができあがっていないから」と自己判断で自力矯正に踏み出してしまうと、本来の適切な治療開始時期に適切な治療を受けられないことにつながります。
あごの成長を生かした根本的な矯正ができるタイミングを失わないために、早めに歯科クリニックへ相談することをおすすめします。
インターネットなどで歯並びを自力で矯正する方法を調べていると、次のような方法が紹介されている場合があります。
市販のマウスピースを使った矯正方法
自分で歯型をとってマウスピースを作り、それを使って矯正を行う矯正方法
しかし、いずれも使用はおすすめできません。
市販のマウスピースは矯正を目的とした商品ではない
市販のマウスピースは、そもそも矯正を目的としていないのが一般的です。
寝ているときの歯ぎしり対策や、スポーツ時のくいしばりの保護を目的として作られているものが中心のため、矯正効果は期待できません。
歯型に合わないマウスピースで歯や歯槽骨に負担をかけてしまう
お湯につけて歯型を採るタイプのマウスピース自作キットもおすすめできません。
湯温のコントロールが難しいなど正確に歯型を採れない場合もあるため、自分に合ったマウスピースが作れず、歯型に合っていないマウスピースを装着し続けるリスクがあります。
そうすると歯や歯槽骨にダメージを与えてしまうため、最悪歯が抜けてしまう可能性も。
このほか、アイスの棒や割り箸で歯を押して行うセルフ矯正なども紹介されていることがありますが、いずれも自己判断で行うのは避けた方がいいでしょう。

「矯正したいけどお金がないから自力で……」となる前に、比較的費用を抑えて矯正する方法も知っておきましょう。
部分矯正は全体矯正と比較すると安い
費用を抑えて矯正したい方にまず紹介したいのが「部分矯正」です。
歯並びの矯正には100万円ぐらいはかかる、というイメージも強いのではないでしょうか。
しかし実は、前歯のみなど部分的に整える「部分矯正」なら、全体矯正よりも安く済みます。
以下は全体矯正と部分矯正の値段の相場(目安)を比較した表です。いずれの矯正方法も部分矯正の方が安く済むことがわかるでしょう。
部分矯正 | 全体矯正 | |
---|---|---|
表側矯正 | 30万〜60万円 | 60万〜130万円 |
裏側矯正 | 40万〜70万円 | 100万〜170万円 |
ハーフリンガル矯正 | 35万〜65万円 | 80万〜150万円 |
マウスピース矯正 | 10万〜40万円 | 60万〜100万円 |
部分矯正でできるかどうかは検査しないとわからない
部分矯正ができるかどうかは歯並びによるため、検査しないとわかりません。
検査の結果、部分矯正ができないと診断される可能性もあり得ます。
しかし部分矯正が可能と診断されれば、全体矯正よりも費用を抑えて矯正ができます。
クリニックによっては無料で歯並び相談をやっているところもあるので、一度相談に行ってみることをおすすめします。
医療費控除で費用負担を減らす方法もある
矯正担当医が「噛み合わせが悪く機能的な問題があるため矯正治療が必要」と診断してマウスピース矯正を行った場合、確定申告で診断書を提出すれば医療費控除を受けられます。
詳しくは以下の記事もあわせて参考にしてください。
費用を抑えたいために、市販のマウスピースを使った自力の歯並び矯正を行うのは避けましょう。
紹介してきた通り、歯並び矯正の中にも比較的費用を抑えてできる「部分矯正」もあります。
自力矯正で歯や歯槽骨にダメージを与えてしまう前に、まずは近所のクリニックなどの歯並び相談に行ってみて、あなたの歯並びは部分矯正できるのか尋ねてみてくださいね。
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