マウスピース矯正中に浮く原因と対策!浮き具合の許容範囲はどこまで?

マウスピース矯正中、マウスピースが歯から浮くように感じて気になることはありませんか?
浮いたままの状態で矯正ができているのか、すぐにクリニックに行った方がいいのか不安な方もいるかもしれません。
本記事では、マウスピース矯正中マウスピースが歯から浮く原因や許容範囲、浮いているように感じた場合の対処法を紹介します。
マウスピース矯正をしていて浮いていると感じる人は、ぜひ参考にしてください。
【本記事の要点】
マウスピースに割れやヒビがないか確認する
マウスピースの装着時間、チューイーを噛む時間を見直す
1週間経っても1mm以上浮いており、違和感がある場合はクリニックに相談する

目次
- マウスピース矯正中「マウスピースが浮く」ってどんな状態?
- 前歯・八重歯で浮くケース
- 奥歯で浮くケース
- 1本だけ浮いているケース
- マウスピース矯正でマウスピースが浮く原因
- 新しいマウスピースがまだフィットしていない
- 治療計画通りに歯が動いていない
- マウスピースにヒビが入っている
- マウスピースをつける順番を間違えている
- アタッチメントが外れた
- マウスピース矯正中どの程度の浮きなら許容範囲?
- 交換直後の浮きは許容範囲であることが多い
- 1週間経っても1mm以上の浮きがある場合は注意
- マウスピース矯正でマウスピースが浮く場合の対処法
- 装着時間を見直す
- チューイーを噛む時間を見直す
- マウスピースにヒビ・変形がないか確認する
- 一つ前のマウスピースを装着する
- マウスピース矯正でマウスピースが浮くのを防ぐには
- 装着時間を守る
- チューイーを使う
- 違和感があったら早めにクリニックに相談する
- マウスピースのつけ外し方を見直す
- マウスピースが浮いているのを放置するとどうなる?
- 1.治療効果が得られない
- 2.歯並びの悪化
- 3.治療期間の延長
- 矯正中マウスピースが浮くと感じたら早めに相談を
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マウスピース矯正中マウスピースが浮くとは、装着したマウスピースと歯との間に隙間がある状態をいいます。
マウスピース矯正では、治療計画をもとに少しずつ理想の歯並びに近づくように作られたマウスピースを順番にはめ、歯を移動させていきます。そのため新しいマウスピースに交換した直後は特に、実際の歯並びとマウスピースの形との間に差があります。
詳し くは後ほど改めて紹介しますが、新しいマウスピースに交換直後で、1mm程度の浮きなら許容範囲であるケースも。ただ前歯や八重歯、奥歯などの状態で浮きの原因が異なる場合もあります。
ここでは部位別にマウスピースから歯が浮くケースを紹介します。今マウスピースが浮いていると感じる人は、浮きのチェックの参考にしてくださいね。
前歯・八重歯で浮くケース
マウスピース矯正においてマウスピースが浮く場合、前歯・八重歯は最も浮きが確認しやすい部位といえます。
マウスピースをつけたとき、前歯・八重歯との間に1mm以上の浮きが見られる場合は注意し、必要であればクリニックに相談しましょう。
奥歯で浮くケース
奥歯は、マウスピースの浮きが発生しやすい部位といえるでしょう。
なぜなら奥歯は前歯よりも高さが低く、マウスピースの保持力(ズレに耐える力)が弱くなる傾向があるからです。
また噛み締め癖も、マウスピースが浮く原因に。就寝中など、気づかないうちにマウスピースを装着したまま強く噛み締めることでマウスピースが変形し、歯から浮いてしまうことがあります。
マウスピースを外したときに奥歯が浮くように感じることも
マウスピース矯正中「奥歯が浮く」状態は、マウスピースを外したときに感じるケースもあります。
マウスピース矯正では、マウスピース型矯正装置が歯列全体を包み込みます。そのためマウスピースの厚みの分、歯茎方向へ力が加わり、歯が圧下する(歯の根の方向へ歯が移動する)ことも。
その結果、マウスピースを外したとき奥歯が噛み合わなくなり浮いたような感覚になる場合があります。
マウスピース矯正中の噛み合わせの変化については、以下の記事も参考にしてください。

マウスピース矯正で噛み合わせは治せる?矯正中に噛み合わせが悪くなる理由も解説

マウスピース矯正の7つのデメリット!本当に効果はある?ワイヤー矯正と徹底比較
1本だけ浮いているケース
1本だけ浮くケースは、前歯で起こることが多いです。以下はマウスピース矯正中の前歯の状態です。

前から2番目の歯のみマウスピースから歯が浮いて、空気が入ったように透けているのがおわかりでしょうか?
このように隣り合う歯はマウスピースとフィットしていても、1本のみ浮くケースがあります。
この方のケースの場合、この歯にはねじれがあり、動きにくかったことからマウスピースとの間に隙間が生じたと考えられます。
マウスピース矯正において、マウスピースが浮く原因を具体的に紹介します。
新しいマウスピースがまだフィットしていない
マウスピース矯正で用いられるのは、一人ひとりの歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピース型矯正装置。少しずつ理想の歯並びに近づくように作られたマウスピースを順番にはめ、徐々に歯を動かしていきます。
マウスピース1枚あたりで移動させるのは、約0.25mm。そのため新しいマウスピース交換時は、移動距離分浮いたように見えることがあります。
新しいマウスピースの形状に合わせて徐々に歯が動いていくと、この浮きは無くなっていきます。
治療計画通りに歯が動いていない
マウスピース矯正では精密検査の結果に応じて、治療前に綿密な治療計画を立てます。
しかし歯の動き具合には個人差があるため、治療計画からズレが生じる場合もあります。
治療計画からズレが生じるとマウスピースの形状とのズレも生じます。つまりマウ スピースの形状と歯並びとのズレが浮きとなって現れるのです。
マウスピースにヒビが入っている
マウスピース矯正で用いるマウスピース型矯正装置は自分で着脱できます。
しかし注意しないと、着脱時にいつの間にかヒビが入ったり割れたりしてしまうことも。
マウスピースが割れた場合は気付きやすいですが、ヒビが入った程度では自分で気付けず、その状態のままはめてしまうこともあります。
その結果、歯から浮いたような状態になってしまうこともあるでしょう。
たとえば「マウスピースが歯から浮いてパカパカする部分がある」と感じる場合は、どこかの箇所でヒビが入っている可能性も。なるべく早くクリニックに相談してみましょう。
マウスピースをつける順番を間違えている
マウスピース矯正では、治療計画に基づいて理想の歯並びに近づくように作られたマウスピースを、順番通りにはめて歯を動かします。
マウスピースをつける順番はユーザーにわかるようになっていますが、中には順番を間違えてしまうケースも。
たとえば、マウスピースを一つ飛ばして装着してしまった場合、その分歯並びとのズレが生じるため、装着した際に浮いた感じになることがあります。
しっかり順番を確認して装着するようにしましょう。
アタッチメントが外れた
アタッチメントはマウスピースのフィット感を高めたり、歯の動きを調整したりするために装着しますが、まれに外れてしまうことがあります。
アタッチメントとは?
マウスピースとのフィット感を高めるために、歯につけるレジン(プラスチック素材)のこと
アタッチメントは歯と同色ではありますが、前歯や八重歯につけると目立ち、見た目を損なうために装着を避けたり、歯科医の指示に従わなかったりする人も少なくありません。
しかし、アタッチメントをつけないと、マウスピースから前歯や八重歯が浮く原因になる場合もあります。

マウスピース矯正のアタッチメントが取れた場合の対処法は?目立つ・痛いなど気になる疑問を解消!
アタッチメントが矯正中に外れてしまうと、マウ スピースがしっかりフィットせず、計画通りに歯が動かない原因に。
結果、マウスピースから歯が浮く可能性が高くなるでしょう。
アタッチメントが外れた場合は、速やかに歯科医に相談するのがおすすめです。
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マウスピース矯正中にマウスピースが浮くと感じる場合、許容範囲はどれぐらいでしょうか?
詳しく解説します。
交換直後の浮きは許容範囲であることが多い
新しいマウスピースに交換した直後の浮きは、その形状に歯並びが移動していくスペースである可能性があるため、様子を見ても問題ありません。
浮きの許容範囲の目安は、1mm程度です。
1週間経っても1mm以上の浮きがある場合は注意
一方、新しいマウスピースに交換して1週間程度経っても1mm以上の浮きがある見られる場合は、
計画通りに歯が動いていない
マウスピースの形状に問題がある
装着す るマウスピースが間違っている
といった問題がある可能性があります。なるべく早くクリニックに相談しましょう。
新しいマウスピースに交換し1週間程度経ったのにも関わらず、1mm以上マウスピースが浮く場合、自分では対処できないこともあります。まずは早めにクリニックに相談しましょう。
それを踏まえた上で、自分でできる対処法を紹介します。
装着時間を見直す
マウスピース矯正では1日20時間以上の装着を守るのが大切です。
装着時間が不足すると計画通りに歯が動かず、治療計画からズレが生じてしまうため、マウスピースが浮く原因になります。
また、マウスピースを外す回数が多いのもよくありません。
マウスピースが浮くように感じる場合、装着時間を見直し、どうすれば時間を守れるのか対策を練ってみましょう。

マウスピース矯正の装着時間が守れないリスク!足りないときの対処法は?
チューイーを噛む時間を見直す
チューイーとは、マウスピースと歯をフィットさせるため、噛んで使う補助道具です。
特に新しいマウスピース交換時はチューイーを噛み、歯にマウスピースをしっかりはめ込むのが大切です。
チューイーを噛む時間が足りないと、マウスピースがしっかり歯にフィットしないままの状態が続いてしまうことも。
マウスピースが歯にフィットしない状態が続くと、計画通りに歯が動かず、結果マウスピースが浮いてしまいます。
マウスピースにヒビ・変形がないか確認する
マウスピースから歯が浮いていると感じたら、そのマウスピースを洗浄しヒビや変形など形状に問題がないか確認してみましょう。
外した後の洗浄中にヒビが入ったり、着脱時に過度な負担がかかり一部が割れてしまったりすることは十分あり得ます。
ヒビなどの問題が見つかったら自分では対処できないため、クリニックに連絡しましょう。

【歯科医師監修】おすすめマウスピース洗浄剤4選!代用品の注意点も解説
一つ前のマウスピースを装着する
マウスピースの浮きの原因が治療計画からのズレだった場合、一つ前のマウスピースを装着するよう、クリニックから指示されることがあります。
治療計画とのズレを修正するために、一つ前のマウスピースを装着し再度歯を移動させます。ただし自己判断で行わず、必ず担当ドクターに相談し、指示に従ってください。
マウスピース矯正でマウスピースが浮くのを防ぐために、自分でできる対策を紹介します。
装着時間を守る

装着時間が守れないと治療計画からのズレにより、マウスピースから歯が浮く可能性が高くなります。
歯が浮くのを防ぐには、1日20時間以上マウスピースをしっかり装着しましょう。食後につけるのを忘れてしまう場合はアラームを使ったり、以下のようなアプリで装着時間をトラックしたりするのもおすすめです。
チューイーを使う
新しいマウスピースに交換したときや、食事が終わって再度マウスピースを装着するときなどは、チューイーを噛んで歯にしっかりフィットさせるようにしましょう。
マウスピースがしっかりフィットすることで矯正力が適切に加わり、治療計画通りに歯が動きやすくなります。
マウスピース矯正「Oh my teeth」では、以下のような時間を活用し、1日30分はチューイーを噛むことを推奨しています。
食事が終わってマウスピースを装着したときの5分間
上記のほかテレビを見ているときやお風呂に入っているとき

マウスピース矯正で「チューイー」とは?使い方や噛むと痛いときの対処法をまるごと解説
違和感があったら早めにクリニックに相談する
「マウスピースのふちが歯から浮いている気がする」
「なんだかパカパカ浮くようになった」
上記のような違和感があれば、早めにクリニックに相談しましょう。もしかするとマウスピースにヒビや変形が発生している可能性があるからです。
形状に問題があるマウスピースは適切に歯に矯正力を加えられず、そのままつけていても歯がうまく動きません。
違和感があった時点で早めにクリニックに相談できると、リカバリーしやすいでしょう。
マウスピースのつけ外し方を見直す
マウスピースのヒビや変形が原因の浮きを防ぐには、着脱方法を見直すのも有効です。マウスピースの正しい取り付け方・外し方は以下の通りです。
【マウスピースの取りつけ方】
マウスピースを前歯にそっと押し込む
指先で奥歯に合わせて均等に力を加える
【マウスピースの外し方】
片側の奥歯の裏側からマウスピースを外す
反対側の奥歯の裏側からマウスピースを外す
最後に前歯を外す
たとえばマウスピースを外す際、片側の奥歯から一気に外してしまうと、マウスピースに過度の力がかかりヒビや割れが発生する原因に。
マウスピースの正しい着脱方法や誤った着脱方法は以下の動画でも解説しています。あわせて参考にしてくださいね。
マウスピース矯正でマウスピースが浮いているのを放置してしまうと、治療が失敗する場合があります。
1.治療効果が得られない
マウスピースが浮いている状態を放置すると、計画通りに歯が動かず、治療効果が得られないことがあります。これは、マウスピースが歯にしっかりとフィットしていないため、矯正力が適切に伝わらないからです。
2.歯並びの悪化
浮いたマウスピースをそのままにしておくと、歯並びが治療開始前よりも悪化することがあります。これは、マウスピースが正しい位置に歯を導けないため、逆効果となる場合があるからです。
3.治療期間の延長
マウスピースが浮いた状態を放置すると、治療が計画通りに進まず、治療期間が延びる可能性があります。最悪の場合、マウスピースを新たに作り直す必要が生じ、治療がさらに遅れることもあります。
マウスピースが浮いていると感じた場合は放置せず、すぐにクリニックに相談しましょう!すぐに対策を講じることで、マウスピース矯正の失敗を防ぐことができます。

マウスピース矯正の失敗例:6つの事例を原因別に紹介し、失敗を防ぐ対策をわかりやすく解説!
マウスピース矯正中、マウスピースが浮くと感じたら早めにクリニックに相談しましょう。
早い段階で気づければ、リカバリーもしやすいです。
マウスピース矯正「Oh my teeth」では、矯正中1週間に1度マウスピースを装着した写真をLINEで送信すると、ドクターからレビューが届きます。マウスピースの浮きが確認できた場合は、装着期間を延長するなどの対処法をお送りします。
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